関西大学文学部 藝術学ab 2006年度
西洋音楽史: 古代−バロック/古典派−現代
文学部 一般教養科目 (月4 前/後期)
【講義概要】
(春学期) 古代からいわゆる「バロック」と言われる時代(18世紀前半頃)までのヨーロッパ世界の音楽の歩みを、各時代の音楽的特質を捉えつつ、またその背景となる思想や歴史にも着目して講述する。講義では作品を通して具体的に考察するために音楽作品の実例を可能な限り数多く参照していきたい。
(秋学期) いわゆる「古典派」(18世紀中庸)から現代に至るヨーロッパ世界の音楽の歩みを、各時代の音楽的特質を捉えつつ、またその背景となる思想や歴史にも着目して講述する。講義では作品を通して具体的に考察するために音楽作品の実例を可能な限り数多く参照していきたい。
【講義計画】
春学期 古代から「バロック」まで
1 古代の音楽
西洋文化における音楽とは
2 中世とルネサンス
(1) グレゴリオ聖歌と単旋律の意味: グレゴリオ聖歌《この日こそ》
(2) 初期多声音楽: レオニヌス《地上の全ての人は見た》他
(3) カデンツの成立: デュファイ《新たにばらの花が》
(4) ドミナントの発見: デュファイ《もし顔が蒼いなら》
3 バロックの音楽
(1) 拍子の発見: ヴィヴァルディ《四季》
(2) バッハのクラヴィーア曲: 「クラヴィーア練習曲集」
(3) バッハのカンタータと受難曲
(4) バッハ《ロ短調ミサ》
(5) 和声的ポリフォニーの構造: 「小フーガ」ト短調
(6) バッハ《ブランデンブルグ協奏曲集》
(7) バッハと同時代の作曲家達
秋学期 「古典派」から現代へ
1 「古典派」の音楽
(1) シンフォニーとソナタの誕生: コレッリ《合奏協奏曲》Op.6
(2) 古典派の形式原理: モーツァルト《フィガロの結婚》
(3) 「モーツァルト的なるもの」について: ピアノソナタK.333
(4) ベートーヴェンの器楽的思想: ピアノソナタ第32番Op.111
2 「ロマン派」の音楽
(1) シューベルトの表現方法: 歌曲《魔王》
(2) ロマン派の器楽曲: ショパン《練習曲集》、シューマン《幻想曲》Op.17他
(3) ワーグナーの示導動機と感情表現: 楽劇《トリスタンとイゾルデ》
(4) ブラームスのロマンティシズム: 「子守唄」のモティーフを巡って
3 現代の音楽
(1) サティの作曲技法とその歴史性: 《ジムノペディ》第1番
(2) ブルースが切り拓いた世界: ロバート・ジョンソン、ベッシー・スミス他を巡って
(3) ボブ・ディランと20世紀後半の音楽: 現代ポピュラー音楽の展望
【教科書】(授業で常時使用する分)
田村和紀夫 『名曲が語る音楽史』 音楽之友社、2000
【参考書】
講義中に適宜紹介する。
【成績評価の方法】
定期試験(論文)の成績で評価する。
(c) Motoaki Kato, 2006
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