大阪観光大学 観光学部
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UPDATED: 27 March, 2008

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日本美術史 2008年度 (水2後期)

日本美術史概説

【科目の系列】 広域科目(基礎) 
【年次】2年次 【学期】後期 【単位】2単位

【講義の目的】
 古代から近代絵画までの日本美術史を概説する。 日本人のものの見方と美意識に焦点を当て、日本における諸宗教(神道、仏教、儒教など)との関係も視野に入れて講述する。



【講義計画】
10月 1日 【第1回】 飛鳥時代
 ○法隆寺《釈迦三尊像》、中宮寺《弥勒菩薩像》、広隆寺《弥勒菩薩半迦思惟像》
 ○法隆寺玉虫厨子《捨身飼虎図》、法隆寺金堂壁画《阿弥陀浄土図》
10月 8日 【第2回】 奈良時代
 ○薬師寺《薬師三尊像》、興福寺《阿修羅像》、東大寺《廬舎那仏坐像》
 ○正倉院《鳥毛立女屏風》
10月15日 【第3回】 平安時代の仏教藝術(平安前期)
 ○密教美術: 東寺《五大明王像》、東寺《両界曼荼羅》
10月22日 【第4回】 平安時代の仏教藝術(平安後期)
 ○仏教彫刻(定朝様): 平等院《阿弥陀如来像》
10月29日 【第5回】 平安時代の絵画
 ○やまと絵、絵巻: 《源氏物語絵巻》、《伴大納言絵巻》、《信貴山縁起絵巻》
11月 5日 【第6回】 鎌倉時代の仏教藝術
 ○仏教彫刻(運慶様、快慶様): 興福寺《弥勒仏坐像》、東大寺南大門《仁王像》、醍醐寺《弥勒菩薩像》
11月12日 【第7回】 鎌倉時代の絵画
 ○仏画、肖像画: 禅林寺《山越阿弥陀図》、神護寺《(伝)源頼朝像》
11月19日 【第8回】 室町時代の絵画
 ○水墨画: 雪舟《秋冬山水図》
11月26日 【第9回】 室町時代の絵画
 ○水墨画: 雪舟《天橋立図》、土佐派(土佐光起)
12月 3日 【第10回】 室町時代から江戸時代初期の障壁画 (1)
 ○狩野派(狩野正信、狩野元信、狩野永徳、狩野探幽)
12月10日 【第11回】 室町時代から江戸時代初期の障壁画 (2)
 ○長谷川派(長谷川等伯)、琳派(俵屋宗達、尾形光琳)
12月17日 【第12回】 江戸時代中期、後期 (1)
 ○文人画(与謝蕪村、池大雅)、写生画(円山応挙)
1月 7日 【第13回】 江戸時代中期、後期 (2)
 ○浮世絵(葛飾北斎ほか)
1月14日 【第14回】 近現代
 ○明治時代以降の「洋画」と「日本画」
 ○現代日本美術としての「マンガ」



【受講に当たっての留意事項】
講義時数3分の1を超えて欠席した者には、期末試験の受験資格を認めないので注意すること。

【教科書】(授業で常時使用する分)
田中日佐夫 監修『すぐわかる 日本の美術』東京美術、1999 (昨年までの教科書とは違うので要注意)
その他、必要に応じてハンドアウトを使用する。

【参考書】
講義中に適宜紹介する。

【成績評価の方法】
期末試験の成績によって評価する。



1.授業評価結果の概要(課題)
【評価する点】
○ 仏像や絵画など、日本の美を改めて知ることができた。もっと深く知りたいと思うようになった。
○ 日本の国宝など様々な美術は、知っておきたいことでもあり、とても楽しんで受講できた。
○ 一つのテーマについて詳しく話してくれるので、深く知ることができて良かった。
○ 歴史が好きなので、絵の時代背景などを習えてすごく興味深い。
○ 仏像のいろはが面白い。
○ 仏像の形によって作られた時代が分かるということや、室町時代をさかいに日本美術史の流れが仏教美術から絵画に変わっていったことがよく分かった。
○ 美術についてそれほど興味はなかったが、この講義を聞いて仏像の話はけっこう興味深くなった。
○ 絵巻や屏風のレプリカを見ることができて、美術品を身近に感じることができた。
○ 講義を進めるペースが適切だったように思う。
○ 資料が多く用意されており、授業内容が理解しやすかった。
○ ヴィデオを見ることは、学ぶこともさらに増えるので良いと思う。
○ 声の大きさ、聞き取りやすさは申し分ないし、初心者にも分かる切り口での進め方は非常に分かり易い。この講義でしか聴けない専門的な内容はすごく貴重だと思うので、これからも初心者でも分かる目線と専門家の目線との両方から講義を続けて欲しい。
【改善すべき点・コメント等】
(特になし)

2.上記評価に関する教員の取り組み(授業改善策)
○ 多くの受講生のみなさんから好意的な評価をいただきまして、感謝しています。
○ 今年は仏教美術史が好評なようです。仏像の見方については、造像様式の変遷を中心に、専門的な内容もまじえてお話しました。大陸伝来の様式が、長い年月を経て徐々に日本独自のものに変わり、平安中期に日本のスタンダードが生み出されて、それ以降千年近く同じ様式が続いているというのは、とても面白いことですね。
【改善すべきこと】(教員自身の反省として)
○ ところで、これは学生アンケートではなく、期末テストを採点していて気がついたのですが、上記のような好意的な意見を数多くいただいているにもかかわらず、今年の受講生は、ほとんどの人が講義の要点を絞ることが出来ていないのが実状でした。飛鳥時代だけ一夜漬けして力尽きたかのような答案が、例年に増して多かったです。これは担当者にとってはたいへん残念なことで、もう少し自習のための指針を念入りに話しておけば良かったと悔やまれます。これは来年度の講義で改善したいと考えています。

(c) Motoaki Kato, 2008