藝術文化論 2009年度 (金2後期)
「西洋美術における神話モチーフ研究」
【科目の系列】 広域科目(展開)
【年次】3年次以上 【学期】後期 【単位】2単位
【講義の目的】
今年度は、西洋美術の絵画のうち、神話(ギリシア・ローマ神話、北欧神話、ケルト神話)の題材を描いた絵画・彫刻を取り上げる。神話モチーフは、古代のみならずルネサンスを経た近代に入ってもなお、多くの人々に愛され、これに由来するたくさんの作品が作られた。本講義では、西洋文化に深く根ざした神話モチーフを、どのように美術作品として視覚化しているかに着目して講述する。
【講義計画】
【第1回】西洋の神話と美術
【第2回】ギリシア・ローマ神話の美術 (1): ギリシア神話の創世物語
【第3回】ギリシア・ローマ神話の美術 (2): アプロディテの誕生、三美神、プロメテウス、パンドラ
【第4回】ギリシア・ローマ神話の美術 (3): ポセイドン、ペルセポネ、ギリシア神話の世界観
【第5回】ギリシア・ローマ神話の美術 (4): ゼウスとヘラ、アテナ、アポロン、ディオニュソス
【第6回】ギリシア・ローマ神話の美術 (5): 英雄物語、ペルセウス、ヘラクレス、テセウス
【第7回】ギリシア・ローマ神話の美術 (6): ピグマリオン、オルフェウス、キューピッド
【第8回】ギリシア・ローマ神話の美術 (7): パリスの審判、トロイア戦争
【第9回】ギリシア・ローマ神話の美術 (8): オデュッセウスの帰国物語
【第10回】ギリシア・ローマ神話の美術 (9): サビニ、ローマ建国物語、アエネアスとディドー
【第11回】北欧神話の美術: ジークフリート物語、北欧神話の世界観
【第12回】ケルト神話の美術 (1): ケルト文化とは何か? アーサー王物語
【第13回】ケルト神話の美術 (2): ケルト神話の世界観
【第14回】まとめ: 神話は何を語り、美術は何を描くか?
【受講に当たっての留意事項】
講義時数3分の1を超えて欠席した者には、期末試験の受験資格を認めないので注意すること。
本講義は広域科目であるが、展開科目として、西洋美術史および西洋古典文学についての専門的な議論にまで踏み込んで講述する。そのため講義の中には高度な内容も含まれるので、あらかじめ「西洋美術史」を履修して基礎的な知識を得ておくことが望ましい。
【教科書】(授業で常時使用する分)
視覚デザイン研究所編 『ヴィーナスの片思い:神話の名シーン集』 視覚デザイン研究所、1995
その他、適宜ハンドアウトを使用する。
【参考書】
諸川春樹 監修 『西洋絵画の主題物語 U 神話編』 美術出版社、1997
その他、講義中に適宜紹介する。
【成績評価の方法】
期末試験の成績によって評価する。
1.授業評価結果の概要(課題)
【評価する点】
○ 神話の話を習って、とても興味を持った。
○ 教科書が分かりやすかった。
【改善すべき点・コメント等】
○ 教室はもっと狭い部屋でも良かったと思う。
2.上記評価に関する教員の取り組み(授業改善策)
○ 今学期はギリシア・ローマ神話、北欧神話、ケルト神話についてお話ししました。神話は文化を形成する上でたいへん重要な役割を担っています。この講義を通して、神話に興味を持ってもらえて嬉しく思います。
○ 教科書は、本年度はあえて、イラストやマンガを用いて物語と造形の関係を説明しているものを選びました。とても分かりやすかったと思います。ただし、講義中にもその都度指摘しましたが、誤植が多いのが難点でしたね。
【改善点・コメント等について】
○ 教室は視聴覚教材を使う都合で325教室にしています。今年度は受講生が少なかったので、視聴覚教材を用いないという前提でならば、ゼミ室でも良かったかもしれません。
(c) Motoaki Kato, 2009
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