大阪観光大学 観光学部
加藤素明研究室On Line
UPDATED: 27 March, 2008

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映像文化論 2009年度 (金4後期)

名監督の映像術

【科目の系列】 専門科目(展開) 
【年次】2年次 【学期】後期 【単位】2単位

【講義の目的】
 映画、写真などの映像メディアを用いた作品について、さまざまな角度から研究する。  今年度は、「巨匠」と称される映画監督たちの作品を見ながら、その映画技法について学び、映像独特の表現形式を研究する。



【講義計画】
【第1〜7回】 黒澤明の映画術
 《七人の侍》、《どん底》、《隠し砦の三悪人》などを作り、西洋人にも高い評価を得ている「世界のクロサワ」の映画技法について講述する。
【第1回】 黒澤 明(1) 《用心棒》:ダイナミックな映像作り(1)
【第2回】 黒澤 明(2) 《用心棒》:ダイナミックな映像作り(2)
【第3回】 黒澤 明(3) 《用心棒》:ダイナミックな映像作り(3)
【第4回】 黒澤 明(4) 《用心棒》:編集のテクニック(1)
【第5回】 黒澤 明(5) 《七人の侍》:編集のテクニック(2)
【第6回】 黒澤 明(6) 《七人の侍》:通俗と藝術の間で
【第7回】 黒澤 明(7) 《七人の侍》:世界の中の「クロサワ」

【第8〜11回】 小津安二郎の映画術
 《東京物語》、《晩春》、《麦秋》等で世界的に高い評価を得ている小津安二郎の映像作りの秘密を、代表作《東京物語》から学ぶ。
【第8回】 小津安二郎(1) 《東京物語》:「日本的な美」の表現(1)
【第9回】 小津安二郎(2) 《東京物語》:「日本的な美」の表現(2)
【第10回】 小津安二郎(3) 《東京物語》:映画に「文法」は存在するか?
【第11回】 小津安二郎(4) 《東京物語》:世界の中の「オヅ」

【第12〜14回】 スティーブン・スピルバーグの映画術
 《激突!》、《ジョーズ》、《E.T.》、《ジュラシック・パーク》、《シンドラーのリスト》等、数々の名作で知られるスピルバーグの映画術について講じる。
【第12回】 スティーブン・スピルバーグ(1) 《激突!》:恐怖感の表現
【第13回】 スティーブン・スピルバーグ(2) 《激突!》:サスペンスとファンタジーの表現
【第14回】 まとめ: 映像を制作することの意味




【受講に当たっての留意事項】
 講義時数3分の1を超えて欠席した者には、期末試験の受験資格を認めないので注意すること。

【教科書】
特に指定せず、必要に応じてハンドアウトを使用する。

【参考書】
西村雄一郎 『巨匠たちの映画術』 キネマ旬報社、1999

【成績評価の方法】
期末試験の成績によって評価する。


1.授業評価結果の概要(課題)
【評価する点】
○ 黒澤明等の古い名画を自分で見ることはなかなかないので、とても楽しめたし勉強になった。
○ 撮影技術や演出の仕方、映画製作の仕組みを知ることができておもしろかった。
○ 昔の映画の作り方など、日頃知り得ないことが分かって良かった。
○ 最近あまり見ない昔の映像を見るので、とても良い。
○ この講義のおかげで映像文化について、とても興味深くなった。
○ はじめに映画の見方や撮影の方法などの解説を聞いてから映画を見るので、とても分かりやすい。
○ シラバスに沿って進むのでとても良い講義である。
○ モノクロの映画を見たことがなかったので新鮮だった。良い経験をしたと思った。
○ プリントや板書の量がちょうど良い。
○ 毎回すごく勉強になった。いつも分かりやすくて楽しい。熱意を持って教えてくれるから良いと思う。
○ マニアックな知識まで分かる。
【改善すべき点・コメント等】
○ (映画を見るときに)途中で数箇所を飛ばしながらの上映だったので、歯がゆかった。
○ 映画を見る時間をもう少しでいいから増やして欲しい。
○ もっと広い教室でやって欲しい。

2.上記評価に関する教員の取り組み(授業改善策)
○ 受講生の皆さんから多くの好意的な評価をいただき、感謝しています。今年度は黒澤明と小津安二郎の時間を増やしました。カラー作品の割合が減ったことで不平が出るかと案じていましたが、結果はまったく逆で、古い作品の価値を知ることが出来て有益だったというコメントが圧倒的に多かったです。20歳前後の若者達が、古い名画に興味・関心を持ち、敬意を払っていることが分かって、たいへん嬉しく思います。また、いつかは現代の映画作品についても講義することができればと思っています。
【改善点・コメント等について】
○ 上映の方法についてはいつも悩むところです。途中の数箇所をカットするのは、時間の制約と、もうひとつには著作権法上の制約があるからです。全編を見たい場合は是非図書館のDVDコーナーを利用してください。
○ 毎回の上映時間は現在30分程度ですが、これ以上増やすと説明の時間が足りなくなってしまうので、来年度からは紹介する作品を厳選し、一つの作品にかける時間数を増やして(例:3週→4週)、出来るだけ全体像が分かりやすくなるようにしたいと思っています。
○ 使用教室は実際の出席者数を見てから、必要に応じて変更したいと思います。もっと大きなスクリーンで見たいという意味でしたら、あとは大講義室しかありませんが、30〜40名程度の出席者数ではちょっと広すぎると思いませんか?でも、それでもいいという要望が多ければ来年度は考慮するかもしれません。

(c) Motoaki Kato, 2009