日本美術史 2009年度 (水2後期)
日本美術史概説
【科目の系列】 広域科目(基礎)
【年次】2年次 【学期】後期 【単位】2単位
【講義の目的】
古代から近代絵画までの日本美術史を概説する。 日本人のものの見方と美意識に焦点を当て、日本における諸宗教(神道、仏教、儒教など)との関係も視野に入れて講述する。
【講義計画】
【第1回】 飛鳥時代
○法隆寺《釈迦三尊像》、中宮寺《弥勒菩薩像》、広隆寺《弥勒菩薩半迦思惟像》
○法隆寺玉虫厨子《捨身飼虎図》、法隆寺金堂壁画《阿弥陀浄土図》
【第2回】 奈良時代
○薬師寺《薬師三尊像》、興福寺《阿修羅像》、東大寺《廬舎那仏坐像》
○正倉院《鳥毛立女屏風》
【第3回】 平安時代の仏教藝術(平安前期)
○密教美術: 東寺《五大明王像》、東寺《両界曼荼羅》
【第4回】 平安時代の仏教藝術(平安後期)
○仏教彫刻(定朝様): 平等院《阿弥陀如来像》
【第5回】 平安時代の絵画
○やまと絵、絵巻: 《源氏物語絵巻》、《伴大納言絵巻》、《信貴山縁起絵巻》
【第6回】 鎌倉時代の仏教藝術
○仏教彫刻(運慶様、快慶様): 興福寺《弥勒仏坐像》、東大寺南大門《仁王像》、醍醐寺《弥勒菩薩像》
【第7回】 鎌倉時代の絵画
○仏画、肖像画: 禅林寺《山越阿弥陀図》、神護寺《(伝)源頼朝像》
【第8回】 室町時代の絵画
○水墨画: 雪舟《秋冬山水図》
【第9回】 室町時代の絵画
○水墨画: 雪舟《天橋立図》、土佐派(土佐光起)
【第10回】 室町時代から江戸時代初期の障壁画 (1)
○狩野派(狩野正信、狩野元信、狩野永徳、狩野探幽)
【第11回】 室町時代から江戸時代初期の障壁画 (2)
○長谷川派(長谷川等伯)、琳派(俵屋宗達、尾形光琳)
【第12回】 江戸時代中期、後期 (1)
○文人画(与謝蕪村、池大雅)、写生画(円山応挙)
【第13回】 江戸時代中期、後期 (2)
○浮世絵(葛飾北斎ほか)
【第14回】 近現代
○明治時代以降の「洋画」と「日本画」
○現代日本美術としての「マンガ」
【受講に当たっての留意事項】
講義時数3分の1を超えて欠席した者には、期末試験の受験資格を認めないので注意すること。
【教科書】(授業で常時使用する分)
田中日佐夫 監修 『すぐわかる 日本の美術』 東京美術、1999
その他、必要に応じてハンドアウトを使用する。
【参考書】
講義中に適宜紹介する。
【成績評価の方法】
期末試験の成績によって評価する。
1.授業評価結果の概要(課題)
【評価する点】
○ 日本の宗教にも触れながら、文化的な内容から美術を説き明かしていく、深い内容だ。どこまで自分が理解しているか、自分自身も苦労しているが不満には思わない。
○ 興味深い内容だ。
○ 美術のことがよく分かった。貴重な時間だった。
○ 資料が多く用意されており、授業内容が理解しやすかった。
○ スライドやヴィデオで作品を見るので、分かりやすいし興味深い。
○ 一度でいいから、実物の作品を授業で見ることが出来たら面白いと思う。
○ ほどよいペースでの進行がとてもうれしい。
○ 進め方にブレが無く、無駄もおよそ見つからない。これぞ講義。
○ 楽しい授業と言うよりも、面白い授業をしてくれている。
○ (講義をしている様子が)楽しそうにやっているので、聞いていてとても楽しかった。(2名)
【改善すべき点・コメント等】
(特になし)
2.上記評価に関する教員の取り組み(授業改善策)
○ 多くの受講生のみなさんから好意的な評価をいただきまして、感謝しています。講義は常に啓発的でありたいと心がけていますが、実際にそのように思ってもらえたようで嬉しく思います。
○ 講義進度についてはこれまでの経験から分かったことですが、日本美術史は各時間教科書見開き2ページ分、板書は3段組で各段5〜6行で書いて黒板一面分というのが、本学の90分講義では適切な分量のようです。実際はそれに補助資料などが付きますから、講義ノートをきちんととっていると、結構な量になるとは思います。
○ 普段の講義ではレプリカやスライドやヴィデオを提示するのがせいぜいのところですので、やはり実物を見たいですよね。しかし、実物を見るには、有志見学会という形で学外見学に行くしか方法はないです。今年度は3年生の専門ゼミで夏休みに高野山金剛峯寺に行き、運慶の仏像を見学しましたが、来年度は全学生を対象にして(つまり、前年度の受講生でも参加OK)、何かやってみたいですね。
(c) Motoaki Kato, 2009
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