大阪観光大学 観光学部
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UPDATED: 1 April, 2010

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音楽文化論 2010年度 (金3前期)

「クラシック音楽の歴史: 西洋音楽の近代」

【科目の系列】 専門科目(展開) 
【年次】2年次 【学期】前期 【単位】2単位

【講義の目的】
 この講義では、古今東西のさまざまな音楽について、専門的な理論をふまえて講述する。今年度は、18世紀から20世紀初頭までの西洋クラシック音楽を取り上げ、その歴史的展開を概観しながら、「近代的」な指向によって形成された「藝術」なるものがたどった道のりを振り返る。併せて、その「近代性」が破綻してすでに久しい今日の世界において、音楽文化が直面している現状と課題についても考察したい。


【講義計画】

第1部 バロック音楽: 劇的表現の獲得
【第1回】 情感と自然の描写: ヴィヴァルディ 協奏曲集《四季》
【第2回】 協奏と競奏: バッハ《ブランデンブルク協奏曲》
【第3回】 分かり易さの追求: ヘンデル オラトリオ《メサイア》

第2部 古典派の音楽: 形式美の完成
【第4回】 形式の意味: ハイドン 交響曲第101番《時計》
【第5回】 形式の秘密: モーツァルト《アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク》、交響曲第40番
【第6回】 主題と動機: ベートーヴェン ピアノソナタ第23番《熱情》、交響曲第5番《運命》

第3部 ロマン派の音楽: 形式か?内容か?
【第7回】 詩情の描写: シューベルト 歌曲《魔王》、ショパン 前奏曲《雨だれ》
【第8回】 音楽による物語: シューマン 歌曲集《詩人の恋》
【第9回】 音楽による劇: ワーグナー 楽劇《ニーベルングの指輪》より《ワルキューレ》
【第10回】 恋愛を音楽に: ベルリオーズ《幻想交響曲》
【第11回】 交響曲の時代再び: ブラームス 交響曲第1番、チャイコフスキー 交響曲第6番《悲愴》
【第12回】 脱「西洋」の音楽: ムソルグスキー=ラヴェル《展覧会の絵》、ラヴェル《亡き王女のためのパヴァーヌ》、ラヴェル《ボレロ》

第4部 20世紀初頭の音楽: かくして音楽の「近代」は崩壊へ
【第13回】 光と影の反映: ドビュッシー《牧神の午後への前奏曲》、ドビュッシー《ベルガマスク組曲》より「月の光」
【第14回】 音楽は耽美的に壮大に: マーラー 交響曲第5番、リヒャルト・シュトラウス《ツァラトゥストラはかく語りき》
【第15回】 「藝術音楽」の大転換: ストラビンスキー 《春の祭典》

上記以外にも、それぞれの講義の趣旨に適合する曲をさらに追加していきたい(リクエスト歓迎)。


【受講に当たっての留意事項】
 講義時数3分の1を超えて欠席した者には、期末試験の受験資格を認めないので注意すること。
 この科目は専門科目なので、講義では音楽の専門的な理論にまで踏み込んで話をする。講義にはきちんと出席し、教科書を熟読してよく勉強して欲しい。

【教科書】
野本由紀夫 編著 『クラシックの名曲解剖』 ナツメ社、2009

【参考書】
講義中に適宜紹介する。

【成績評価の方法】
期末試験の成績によって評価する。


(c) Motoaki Kato, 2010