大阪観光大学 観光学部
加藤素明研究室On Line
UPDATED: 1 April, 2010

TOP
講義概要
プロフィール
資料探索・リンク
文書庫

他大学での講義
 TOP講義概要> 西洋美術史 2010年度

西洋美術史 2010年度 (水2前期)

「西洋近代絵画史:17世紀以降」

【科目の系列】 広域科目(基礎) 
【年次】2年次 【学期】前期 【単位】2単位

【講義の目的】
ヨーロッパ世界における美術のさまざまなトピックを取り上げ、歴史的名作を中心に紹介しながら、西洋美術の専門的な議論にも立ち入って講述する。今年度は、近代西洋絵画の歩みについて17世紀からの絵画・アートの変貌について講述する。近代的なものの考え方が藝術の世界にどのように影響を及ぼしてきたかに焦点を当てて考えていく。
冊子版への補遺
 本講義では、2年おきにキリスト教絵画史と近代絵画史を交代で講述していますが、昨年度に引き続き、今年度も近代絵画の順番です。「近代」をどこから始めるかは難しい問題ですが、バロック・ロココ期(17-18世紀)も取り上げて、伝統的な西洋の絵画がいわゆる近代絵画へと変貌を遂げる様子をお話ししていきたいと考えています。少々難しいことも話しますが、これも西洋という「異文化」を理解することへの一つの手がかりですから、多少難しくても敢えて講述するつもりです。受講生諸君には是非とも、この講義を通じて異文化の一端に触れ、また講義以外でも、旅行に行って実物を見る等して、その豊かな文化を見聞する経験を積んでほしいと思っています。



【講義計画】

【第1〜3回】 バロック・ロココ美術(17〜18世紀) 教科書pp74-103
 宗教画中心のルネサンス絵画の時代が終わると、ヨーロッパ絵画はさまざまなジャンルの画題で描かれるようになる。近代絵画史の始まりとして、まずはこの過程を概観しよう。
【第1回】 バロック美術 (1): 絵画ジャンルの問題 バロックとは? イタリア、スペイン、フランスの絵画
【第2回】 バロック美術 (2) :ネーデルラント、フランドルの絵画
【第3回】 ロココ美術: ロココと「良い趣味」の問題 ヴァトー、ブーシェ、フラゴナール

【第4〜5回】 新古典主義・ロマン主義・写実主義(19世紀前半) 教科書pp104-125
 王侯貴族の「良い趣味」を反映した前世紀の美術から一転して、19世紀は画家個人の表現を追求した絵画が多く描かれた。画家の創作意識が、どのような方向に向かったのか考えながら作品を鑑賞しよう。
【第4回】 新古典主義とロマン主義: ダヴィッド、アングル、ドラクロワ
【第5回】 ロマン主義と写実主義: ターナー、カンスタブル、クールベ、ミレー

【第6〜8回】 印象派と象徴主義(19世紀後半) 教科書pp126-147
 画家の目に見えた色と形を、そのまま見える通りに描くという、今日では当たり前なことが行われ始めたのは、実に19世紀も後半になってからである。その方法によって画家たちが何を描き表したか、時代順に追っていこう。
【第6回】 印象派:マネ、ドガ、モネ、ルノワール
【第7回】 新印象派(点描派):スーラ、シニャック
【第8回】 後期印象派: セザンヌ、ゴーギャン、ゴッホ

【第9〜12回】 抽象絵画の誕生(20世紀初頭) 教科書pp148-189
 印象派の方法はその後、目で見た色と形を、画家がどのように再構成して作り直すかに力点が移ることとなった。その再構成の考え方と方法の、さまざまな様相を見ていこう。
【第9回】 象徴主義、フォーヴィスム
【第10回】 ドイツ表現主義、キュビスム、未来派
【第11回】 シュプレマティスム、ロシア・アヴァンギャルド、デ・スティル
【第12回】 アール・ヌーヴォ、アール・デコ、エコール・ド・パリ、素朴派

【第13〜15回】 2つの世界大戦とその後の美術(20世紀) 教科書pp190-207
 第1次世界大戦とその後の世界情勢は、ヨーロッパ美術にも多大な動揺をもたらした。その結果として現れた諸々の美術運動を概観しつつ、今日の造形表現が抱える問題点を考究しよう。
【第13回】 ダダイズム、形而上絵画、シュルレアリスム
【第14回】 抽象表現主義、ネオ・ダダ、ポップ・アート
【第15回】 1960年代以降の美術



【受講に当たっての留意事項】
講義時数3分の1を超えて欠席した者には、期末試験の受験資格を認めないので注意すること。

【教科書】(授業で常時使用する分)
早坂優子 『鑑賞のための 西洋美術史入門』 視覚デザイン研究所、2006
p.74から使用する。また、必要に応じてハンドアウトを使用する。

【参考書】
講義中に適宜紹介する。

【成績評価の方法】
期末試験の成績によって評価する。


(c) Motoaki Kato, 2010